内科

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高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病に対応しています。

高血圧は2019年にガイドラインが改訂され、降圧目標値が引き下げられました。高血圧状態を長期間放置すると動脈硬化が進行し、脳卒中や心臓疾患、腎疾患などの病気を起こす原因となります。

高血圧の治療はまずは生活習慣の改善となります。具体的には、減塩(減塩目標は食塩6g/日未満)、バランスの良い食事、適正体重の維持、軽強度の有酸素運動(ジョギング、早歩き、サイクリングなど)を毎日30分または週180分以上行うこと、お酒を控えること、禁煙などが推奨されています。こういったことができなければ、お薬を飲んで治療となります。当院では、なるべく自宅でも血圧を測定していただき、毎日の血圧がどうか診察の時に確認させて頂いています。

 

糖尿病は、血液の糖分がずっと高い状態が維持されてしまっていることです。通常、私たちは糖分を摂取すると、膵臓からインスリンというホルモンが分泌され血糖は低下します。しかし、過剰な糖分接種もしくはインスリンの分泌不足やインスリンが効きにくい状態となってしまうと糖尿病となってしまいます。自覚症状としては、体重減少、体がつかれやい、のどが異常に渇く、尿量が多いなどの症状がでることがあります。診断は血液検査でできますので、こういった症状が当てはまる方は一度検査を受けてみてください。治療としては、高血圧同様にバランスの良い食事や有酸素運動となります。食事は、炭水化物を50~60%エネルギー、たんぱく質は20%エネルギー以下を目安とし、残りを脂質とするとなっています。近年、炭水化物を極端に制限するダイエットが注目されていますが、総エネルギー量を減らすことなく、炭水化物のみを極端に制限することは現時点ではすすめられていません。バランスが大事です。血糖が高い状態を放置すると、糖尿病性網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害が引き起こされます。糖尿病性網膜症は目の網膜にある細い血管の障害で、最悪失明することもあります。糖尿病性腎症は腎臓の血管の障害で、進行すると透析が必要なることもあります。糖尿病神経障害は手足の感覚が障害を受けます。痛みや足に潰瘍ができたりする可能性があります。また、脳卒中や心臓病の原因になります。当院では、過去一ヶ月の血糖の平均値であるHbA1cを院内で測定しています。受診日には結果をお知らせすることができ、治療にもつなげることができます。

 

脂質異常症は、血液中の悪玉コレステロールや中性脂肪が高い状態であることと、善玉コレステロールが低い状態であることをいいます。

LDLコレステロールを悪玉コレステロールといいます。LDLコレステロールは血液中でコレステロールを肝臓から体の隅々に運んでいますが、多すぎると血管の壁に入りこみ、動脈硬化を引き起こす原因となると言われています。HDLコレステロールを善玉コレステロールといいます。HDLコレステロールは血管壁の余ったコレステロールを肝臓へ戻し、動脈硬化を進行させないように働きます。そのため少ないとコレステロールが過剰となり、動脈硬化の原因になります。脂質異常症では自覚症状は認めません。

脂質異常症の治療もまずは、生活習慣の改善となります。もとろんバランスの良い食事や脂質の制限となります。しかし、ただ単に脂質を制限すればいいわけでなく、摂取する脂肪の種類にも気をつけた方が良いと言われています。食事の脂質の主な成分は脂肪酸です。脂肪酸には、悪玉コレステロールを上昇させる飽和脂肪酸と、逆に悪玉コレステロールを低下させる作用のある多価不飽和脂肪酸があります。

飽和脂肪酸:主に動物性の油 バターやラード(豚脂)、肉の脂身

多価不飽和脂肪酸:主に魚類や植物性の油 オリーブオイル、しそ油、ごま油、青魚

また脂質異常症も運動療法も大事となります。

それでも脂質異常症が改善しなければ、薬物療法となります。薬物療法を開始する時期は、心筋梗塞や脳梗塞が患ったことがあるか、糖尿病や高血圧はあるか、タバコを吸っているか、家族に心筋梗塞の既往のある方がいるかどうかや年齢などで変わってきます。当院では、しっかり問診をさせていただき、その方に適した治療を提示させて頂きます。

咳、鼻汁、のどの痛みといっ風邪症状や、嘔吐、下痢などの胃腸炎症状、胸が苦しい、息が苦しい、頭痛、体のむくみなどの症状があれば一度ご来院ください。診察、検査、治療を行っていきます。

また、花粉症や貧血、倦怠感などの症状でも当院では対応させて頂きます。

高度な医療技術による検査・治療、入院加療を要すると判断した場合、当院と連携している総合病院や専門の医療機関に紹介させて頂きます。